二才半のりきまるのこの頃　（平成１６年２月１４日）

夜は、生後４０日にこの家に来てからずっと愛用してるケージの中で寝てますぅ。 お母さんは５時４５分に起きて来て、お姉ちゃんのお弁当を作らはるんやけど、僕はまだ眠たいし、外も暗いから丸まったままタヌキ寝入りってやつをしてんねん。 ５時４５分ってえらい半端な時刻やろ？　ほんまは５時半に目覚まし時計鳴ってるんやけど、起き上がるのに１５分かかるらしいわ。 ６時を過ぎたらお姉ちゃん、お父さん、妹ちゃんの順で起きてくるけど、みんな朝は忙しいから僕はケージの中で待ってる。賢いやろ〜？ ８時前になるとやっとお母さんが「りき〜起きるか〜？」と僕を出してくれる。 もうとっくに起きてるしッ！！ ケージを出る時は　前足→胴体→後ろ足　の順にう〜んと伸びをするんやけど、この時お母さんも両手で僕の体をさすって、伸びの手伝いをしてくれんねん。 これがまた気持ええんやね〜 おめざはチーズ。フードもほんのちょっとだけ。 お母さんが洗濯物を干してる間、僕はお庭に放してもらって、匂いのチェックする。夜の間に猫なんかが侵入してきてないか、念入りに調べて、数ヶ所マーキングしとくねん。 せやけど最近はさぶいから、マーキングのつもりが排泄になってしもて、地に付いてる３本の足がグラグラする位ぎょーさん出る時もあったりして・・・・ そんな時に限ってお母さんがじっと見てたり・・・・　（恥・照）

さあ！第１回目の散歩。近所の池のある公園を一周。 公園の出口の所に座ってブラッシング。その間僕が大人しく街角ウォッチングするのは相変わらずや。こないだなんか、雪が降ってんのに二人で座ってたから、近所のおばちゃんに笑われてしもた。 お母さんが仕事に出る日は、夕方まで玄関でお留守番です。 「力丸君、お留守番頼むで」「変な人が来たら吠えるんやで」と言って、大好きな干し牛レバーをくれるから、思いっきりカッコよく　オスワリ＆お手　をやる。留守番中、知ってる人が来るとじっと見たり、知らん人がピンポ〜ンってしたらじっと睨んだり。 お向かいのおばちゃんが出て来はったら、ベンチの上に乗って見つめたり。結構忙しいんやで。（僕、ほとんど吠えへんねん。） その他は小さい方の小屋に入ってネンネしてますがぁ。 夕方お母さんが帰ってくると、外のリードに繋がれたまま一緒に玄関に入っていくねん。 ドアにリードがはさまって、僕は身動き取れへんよーになるから、人は皆この状態を ”はさまリキ”と呼ぶ。　古語風なんやけど、分る？ 間もなく夕方の散歩。近場を１５分位ウロウロして、まだ物足りひんけど一旦帰宅。お腹減ってるしな。

お母さんは晩御飯の用意をしながら、僕が食べれるもんをチョコチョコくれるから僕は台所でスタンバってるねん。なかなか貰えへん時は、ビタワンコンボってフードをポリポリやりながら待ってる。みんなのおかずがお肉の日は、茹でたり焼いたりして味付けする前に僕の分を取り分けてといてくれんねんで。たまに牛肉なんかは、生のままくれたり。 もちろん食べんのは皆と一緒。ほんまは人間が食べてから、お犬様が食べるそうやけどな。 お腹がふくれたら、ひと寝入りします。ソファーの上に、昔お姉ちゃん達が使ってたベビー布団を敷いてくれた僕専用の場所でな。フワフワやしお部屋はあったかいし、お腹は一杯やしで、至福のひとときってヤツやね〜 ガレージで音がしたらお父さんのお帰りや。ちゃーんと玄関でお出迎えせんとな。 ピョンピョン飛び跳ねてお迎えして、ついでにズボンのポケットからハンカチを取り出してクキクキすんねん。 お父さんは甘いから僕がハンカチを取り出しやすい様に、中腰になってくれたりするんやけど、お母さんは「また！　ハンカチが穴だらけになるやろ！　コラ！！」って怖いねん。 お父さんの食事中は向かいの椅子乗って、テーブルにあごを乗せて、何かおすそ分けしてくれへんかと待ってんねん。いや、僕はクゥ〜ンとか頂〜戴とかは言わへんで。黙ってじっと見つめるだけ。これがお父さんの心をくすぐるみたいやな〜　　そうやろ、そうやろ。 ８時を回るといよいよ本日最後のお散歩！　 嬉しいね〜♪いろんなとこ行くで。早足で、だいたい１時間コースやな。　 グラウンドで走らしてくれる時もあるし、この夜の散歩が僕チャンの筋肉の秘訣かもな。　な〜んちゃって。標準より絶対カロリーオーバーしてるはずやけど、贅肉が付いてないし、お腹がキュッと上がってるのはほんま、お父さんのお陰やと思てます。感謝感謝！！ 散歩から帰ると、お母さんが隅々まで拭いたり、足を洗ったりしてくれます。 ほんでまたフード、ジャーキー、いろんなオヤツを貰って、誰かと遊んだげます。 アメフト型のボールは最近のお気に入りや。お母さんとお姉ちゃん達と一緒にスーパーボウルごっこするんやけど、QBのお姉ちゃんが投げたパスをナイスキャッチして僕が走り出すと、お母さんが猛烈なタックルしてきて、僕を押さえ込むねん。なかなかタッチダウン出来ひん。アカンでほんまに〜 ９時半ごろには僕チャンそろそろオネム。 大人部屋のベッドの上には僕専用のタオルが敷いてあって、大抵そこでウトウト。 （母：あんたが寝た後、お布団が臭いから、タオル敷いてんのんや） 何でって、すぐ側でお父さんがPCやってはるから、好きやねん。体の力が抜けてきた頃に、お母さんがやってきて、僕を優しく撫でながら抱っこしてくれる。 ほんでそのまま僕の寝床、ケージへ。 寝る前も小さい干しレバーを貰うのが習慣や。寝る前やからお腹にあんまり良くないんやけど、なんか癖になってしもてんねん。これで朝までぐっすり　ｚｚｚｚｚ・・・・ （ほんまは留守番中にいろんなドラマがあるんやけど、家族の誰も知らんだけや。　 ♪　風の中のりきまるぅ〜　ふふ、ふふふふ、ふーふふぅ〜　♪

僕の父さん　（平成１６年3月13日）

平成１０年秋　奈良展　　　優良１席　　　若犬賞　　 平成１１年春　香川展　　　優良２席　　　壮犬賞 平成１１年秋　愛媛展　　　優良１席　　　壮犬賞 平成１２年春　鳥取展　　　優良１席　　　日保本部賞 平成１２年春　兵庫展　　　優良１席　　　日保本部賞 平成１２年春　徳島展　　　優良１席　　　日保本部賞 平成１２年春　四国連合展　優良２席　　　成犬賞 平成１２年秋　兵庫展　　　優良１席　　　日保本部賞 平成１５年　　全国展　　　優良５席　　　成犬賞

上の画像は僕のお父さんの「雄鉄号」と、その賞歴やねんけど、すごいやろ。おじいちゃんの「雄心号」ていう犬も同じくらいすごいらしい。それに比べて「力丸号」は賞歴なし。入賞するために、厳しい訓練なんかもしてるんやろなあ。 僕も何か賞欲しいけど、しんどいのんはいややし・・・。 あ、そうそう、前のオフ会で、「私の一芸コンテスト」っていうやつで一等賞とったで。賞品ももろた。 僕はあれでいいわ。

りきまるの大冒険　（平成１６年８月２８日）

＜第１話＞ 8月のある夜、いつもの様にその日3回目のお散歩に出掛けた。昼間の熱気がそのまま残っている、飽和状態に近い蒸し暑さ。 マーキングしながら慣れた道を右折したその時！左の道から全力疾走して来るノーリード柴犬１匹！ 首輪をして体もきれいだから、近所に住むコが脱走したのだろう。雄雌は不明。 全力疾走で、その柴犬は力丸めがけて突進してきた。不意をつかれた力丸は小さい体に似合わず、太い声を出して応戦。 両者飛び掛って、リードを持つ母のみがうろたえる。相手の飼い主は何処にもいない。 このままではリード付きの力丸が自由に動けず、不利だ。こんな時慌てて抱き上げたら、飛び掛って足を噛まれるからダメだと、力丸父に言い聞かされている。 「一体どうしたらエエねん？！」 どんどんエスカレートする喧嘩。力丸母は思い切って相手の体を足で蹴り離した。 「うちの力丸に何すんねーん！」と、心の中で。 驚いた相手はひるんで、力丸から少し離れた。「アホを相手に喧嘩したらアカン。さ、行くよ！」 「お母さん、止めんといてぇな！」力丸は決着をつけたいらしく追いかけようとしたが、相手は去って行った。 また追ってきたら怖いから、抱っこして早く表通りに出よう。抱き上げられた力丸は暴れに暴れて、「おろせー！！」とばかり、抱っこしているお母さんの手をひと噛みした。 それでも降ろしてもらえず、落ち着いてからやっと散歩再開。怖かったな〜 ＜第２話＞ 今夜は中央公園で打ち上げ花火をやっている様子。マンションの角で左折して回避。 陸橋に近づいてきた時、力丸の歩みがゆっくり慎重になった。一点を注視している。 ん？見ると陸橋の真ん中に１匹の猫。背中を高く上げて小さく「シャー」と威嚇している。 力丸は黙ってガン飛ばしてる。猫と喧嘩して負ける犬って意外と多い。顔を引っ掻かれるからだ。 そこで何事も無く通り過ぎる為に、力丸母も「シャー！　シャシャー！！」と威嚇。 付近に人間が見当たらなかったので躊躇なく出来た。そして無事通過。 ＜第３話＞ 陸橋を下りると薄暗い遊歩道。茂みもあってウンチし易い。（出たウンチは取りにくい） するとまたまた力丸が静止。１０メートル程先にもじっとしている影が・・・。 犬だ。しかも大型犬。更にノーリード。力丸母も静止。泣きたい気分だ。 数秒間じっと見合ってお互いを伺っていたが、やがて大型犬の背後に飼い主の姿が見えた。「こっち来い！」「こら！こっち来い！！」 飼い主に呼び戻されて、大型犬はしぶしぶ、何度もこちらを振り返りながら飼い主の元へ。そこでリードを付けられた大型犬は飼い主と共にこちらへ向かって、普通の散歩を再開した。 高齢犬だ。すれ違う時も大人しい。力丸もホッとした様子で、お利口にやり過ごした。 アレがさっきの全力疾走柴犬みたいに喧嘩を売ってきたら、一体母はどないしたらエエんでしょう？ ＜第４話＞ あぁ、何て夜なんだ！ ウンチも出た事やし、さっさと帰ろう。 散歩も終盤。後５分も歩けばお家という時、また力丸が立ち止まった。前方をじっと見ている。今度は何？　犬？　猫？　 見ると前方突き当たりの小さな児童公園で、数人の子供が花火をしている。 打ち上げではなく、手に持って　しゅ〜　とする可愛いやつだ。 力丸の心中を察した母は、「大丈夫やで、りき。あれはパ〜ンてゆわへん。怖ない怖ない。」と歩き出そうとした。「アカン！　あれは危ない！！」ときびすを返した力丸は、ものすごい力で逃げようとした。ここで引き返したら、花火が終わるまで帰宅出来ない。児童公園は家のすぐ側なのだから。嫌がる力丸を再び抱き上げた母は、力丸の顔を包み込む様にして、早足で公園を行き過ぎた。 全行程約１時間。人生の荒波を凝縮した様な、過酷なお散歩だった。

弟、りきまる　(平成１８年４月２３日）

私は末っ子です。りきまるにも妹と思われています。 一応夕方の散歩担当なので昨日も近所の公園に散歩に行きました。 その公園は地域の小学生が毎日夕方集まってｻｯｶｰやﾄﾞｯﾁﾞﾎﾞｰﾙをするのがお決まりになっています。 昨日は次長課長の河本っぽい子とｳｴﾝﾂっぽい子とﾘｰﾀﾞｰっぽい背の高い子とあと２人の計５人がｻｯｶｰをしていました。りきがそれを横目でﾁﾗﾁﾗ見ながらﾏｰｷﾝｸﾞしていた所へｻｯｶｰﾎﾞｰﾙが転がってきました。りきは目を輝かせながらﾎﾞｰﾙを追いかけると、その５人は　「すげ〜！！　一緒に遊ぼうや!!名前はなんて言うんですか!?」とえらい喜んでしばらくﾎﾞｰﾙを転がして遊んでくれました。 すると河本っぽい子がクソ丁寧に　「ﾘｰﾄﾞ持たして下さい!」　と言ってきたので持たせてあげると今度はみんなでりきを中心にｻｯｶｰを始めました。 種族の違いを越えた感じで犬と子供が同じ楽しそうな顔をして遊んでいるのでﾍﾞﾝﾁで見ている私は平和を感じて幸せでした(笑） 途中ﾘｰﾄﾞの奪い合いなどいろいろあって、次は一人が時計台からﾎﾞｰﾙを蹴ってあとの人が後ろの線から同時にｽﾀｰﾄして誰が最初にﾎﾞｰﾙを取れるか　という遊びになりました。 りきは相変わらず自分がみんなと同じ人間だと思い込んでいる様子で、みんなと同じｽﾀｰﾄﾗｲﾝにみんなと同じ構えでみんなと同じ顔で立っていました。 うちの家族の間では、　「りきは人間の子供みたいやなあ」　とよく言いますが、本当に同じ顔でした!!　 想像以上でびっくりしました。もうまっっっっったく同じ表情です。私は思わず「あんたら顔一緒やん!!」と笑ってしまいました。 ５人は本当に犬だからといってﾊﾝﾃﾞを与えないし、無視もしないしよく遊んでくれました。 とうとうりきもつかれて来たのでみんなにﾊﾞｲﾊﾞｲよしよししてもらって帰りました。 はじめに書いたように私は末っ子だしおてんばだし、年下の子を公園に連れて行って遊ばせているのを座って見るなんてことは初めてでした。だから遊んでいる全員の表情を見るのも初めてだし、　「うちの子遊べてるかな〜」　と親みたいな心配することも初めてです。 これはどうでもいい個人的なことですが顔がいかつくていつも私に近づいてこない子供が笑顔で話しかけてくれた事も嬉しかったです。 りきと一緒にいる時は私の顔もやわらかいのでしょうか。 久し振りに『初めての気持ち』を知ったのが嬉しくて、家に帰って親に喋りまくりました。 昨日は、末っ子の私にかわいいかわいい弟ができた日でした。